チェーンを換える
医者の不養生、紺屋の白袴、髪結い髪結わずと申しまして。
私の愛機 TREK CHECKPOINT も「使い倒し」の部分がチョコチョコとございます。本当はこれではいけないのですが、長く乗っている経験から、「使い方」でうまくごまかせてしまって何となく後回しにしてしまうんですよね(汗)。
とはいえ変速性能のあいまいさや駆動音の大きさが気になってきた最近、さすがに整備せねばなるまいと思った先日、(やっと)チェーンを交換しました。
ここ数年はパーツ・消耗品類の値上がり幅が大きく、「自転車エンゲル係数」を押し上げる一因となっておりますが、チェーンも例にもれず結構値上がりしております。
が、この部品のメンテナンスをおろそかにすると、後々莫大な(←大げさ)メンテ費用を支払うハメになります。
きれい好きな方はこまめにチェーンを洗浄していて(←良い事です!)、注油もしっかり管理されローラーの回転もスムーズ。外観上はまったく劣化を感じさせませんが、チェーンの伸び具合というのは目視上分かりにくく、また避ける事ができない劣化です。
一般的には走行距離3000kmとか〇〇kmとか言われていますが、そこまで厳密に管理することはなかなか難しいですので、ちょっと変速性能が落ちてきたな…という時に行うシフトワイヤのテンション調整(アジャスタでの微調整など(除くDi2類))と同時にチェーンの長さを見ておくというのがきっかけとしては良いのかな、と思います。
チェーンの長さ(伸び量)をみるのはこんな工具。
姿かたちは違いますが、各社から同様の測定工具が出ています。PARK TOOL のものが交換時期の案内が一番辛口な数値なんじゃないかな?0.75mmの伸びで要交換となっています(他のメーカーだと1mmまで大丈夫って物もあったはず)
さっそく私のバイクのチェーンを測ってみると、0.75をきもーち超えた程度でした。この位なら大丈夫なんじゃないか?と思いますが、逆に言うと(他の要因もありますが)たった0.75mmほどで五感に訴えるほどの変化(異音や振動)が出てしまうとも言えます。
もう少し言うと、チェーン新品の測定値(初期値)には個体差があって、それは工具メーカーも当然把握しています。ですので、このチェーンチェッカーにも「New chain: .25-.5」と記載がありますよね。新品の状態から交換時期までに 0から0.75mm の猶予がある訳ではないって事です。実際はもっと短い猶予しかないのです。
交換後は、使用チェーンの初期値を測って把握しておくこと。
実際、私のチェーンは初期値が約0.35mmあたりでしたので、交換までの許容伸び値は 0.4mm ほどです。すくな!(いや、こんなモンなのかな…)
どれだけ綺麗に清掃しても、物理的な変化(劣化)は止められません。単純に使用期間や距離で交換時期を見るのも良いですが、そこまで管理するのが面倒なら、意外と「感覚」に任せてスパッと換えてしまうのが最善の方法なのかもしれませんね。
ちなみに、今回の交換までの走行距離は2500kmほどでした。決して褒められないずぼらな管理の割にはまあまあ乗れた方なのかな(苦笑)。