ゆっくりした時間
夏至であった昨日6月21日。
梅雨の谷間の快晴、郡上の仲間たちが開催するモニタリングツアー(というか、郡上のみんなでスポーツサイクリングの流れを創ろうよ、という企画会議的な?)ツーリングに参加させてもらいました。
郡上八幡駅から長良川鉄道に自転車を持ち込み(そのまま乗り入れOK)、長良川を遡上して白鳥まで移動。この時点ですでにイベント感たっぷりで、参加メンバーも美しい川の流れと田園風景を観ながら会話もはずみます。
美濃白鳥駅に到着したらいよいよサイクリングはスタート。
まずは地元の駄菓子屋さんでおやつを買い近くの神社で腹ごしらえ?して、地元の神様へのご挨拶とツアーの無事を祈ってお詣り。
鮎釣りが解禁となった長良川は釣り人でいっぱい。陽の光を受けて輝く川を眺めつつ、サイクリング一行は堤防を下流へと走って行きます。
ところどころで立ち止まり、白鳥踊りのこと、鮎釣りのこと、田園地域に流れる小川の生き物のこと、蛍のこと、大和の梨のこと、いろんなことをお話ししながら、時速15kmに届くかどうかのゆったりとしたサイクリングを楽しみました。
途中で車通りの多い国道への迂回がありましたが、アテンドで協力して安全第一のライド。午後3時過ぎに無事スタート地点の郡上八幡駅へともどりました。
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時間のこと。
子供の頃は1日を長く感じ、年を取ると短く感じるという現象は、心理学で「ジャネーの法則」によるものだと言われていますが、自転車趣味を長く続けている私には、今回いわば自転車歴版「ジャネーの法則」的ななにかを味わった気分でした。
いつも私が行なっているような地形を楽しむ(山坂道を踏破する)長距離の本格的なライドは刺激に満ちていて、自然、景色の素晴らしさや達成感、その後の食べものの美味しさや、滞在する街の佇まいなどはどこにも負けない魅力を放っているといえる郡上エリアですが…
今まで以上にゆっくりと時間をかけたサイクリングで、五感+ガイドさんの知識のシャワーを浴びて過ごす郡上はさらに濃く深く、「たかが20km」を1日かけて味わう時間のなんと贅沢なことか。
いつも走っていたあの場所に、まだまだ気づけなかったことがある。いつも「楽しい」と感じていたあの場所に、まだ感じたことがない楽しみがある。地元に暮らす人たちでも興味をそそられ、唸るような深い知の楽しみがあちこちにある。
まだまだ知らない郡上がある。
郡上偏愛が過ぎる(笑)私がそう感じてしまった今回のツーリング。郡上に興味を持って遊びに来て下さる人たちならば、ヘトヘトになるまで走り回った子供の頃の時間を過ごしてもらえると思えるのです。
そして、外から感じたイメージを外から持ち込むツアーでない、郡上の「中の人」が自らの魅力を再確認し自ら発信するサイクリングとなることで、より濃く深い魅力となって強烈な刺激を与えられるはず!と感じた1日でした。
ご参加のみなさん、一日お疲れさまでした!