ふりをする
コロナ禍が終息の気配を見せぬこの頃です。皆さまご自愛のほど。
~寝てるふり、見て見ぬふり~
などなど、ちょっとネガティブなイメージ(?)の「ふり」。
ロードバイクなんかで走る時には、「ふり」も使いようかな、というお話。
公道を使って移動し、移動することそのものを楽しむロードバイクライドにおいて必須ともいえる技術(というか意識?)は信号を送ること。いわゆる「手信号」などです。
ストップランプもウインカーもない自転車で、自動車と場所を共有して移動するのであれば、自分の動きを知らせるためにそれなりの事をせねばならないと思います。
その際「片手運転」が走行中に安定して出来るという技術が必要になります。手信号を送る動作でバイクが大きくふらついてしまえば、意思表示することがむしろ危険行為になってしまいますからね。
が、その技術の練習などについてはここでは書きません。大切な技術なのですが、書きません。活字で上手く伝えられません(汗)ので、どこかできちんと習いましょう。
もしくは、ご一緒出来る機会があれば走りながらでも聞いてください!
さて。ここからはあくまでも私の体験・実際に行っている事、考察です。
ロードで走行の際は、できる限り(走行安定性が保てる限り)手信号を出すようにしているのですが、そのほかに、普通に走っている最中にしている事があります。
それは、走路を共有する車に対し 後方を気にする「ふり」です。
ふりだけして気にしていない訳ではないですよ、メチャクチャ気にしています。人を連れて走っている時などは猛烈に気にしています。普通にふり返りながら走行もしますし、できます。
が、そう頻繁にぐるぐる首を回すわけにもいきませんし、前方不注意にもほどがあります(苦笑)ので、そんな時につかうのが「ふり」です。
まっすぐに走っている時に、後方から車が接近・追い越しをしてくるな…というのが音で分かることは多いですが、その際(直前ではかえって危険ですが)ちらっと首を振って「後ろから来ていることを気にしていますよ」をアピールするんです。
視線は前方でも、首はちょこっと振り返る「ふり」。
実際は、聞いた音に対して首を少し回しているだけです(進行方向12時に対し2時半くらいかな)。でも、これで車側には「追い越しを気にして走っている」という風に見てもらえる(私が車側の場合は、そう見ます)ので、ちょっと気遣ってタイミングを計ってくれたり、距離を取ってくれることが多い気がするんですね(当社比)。
これでしたら、手放しに自信がない、振り返ったりするとふらついて怖い、という方でも、バイク操作に集中しつつ比較的無理なく他の交通への意思表示ができるんじゃないかなと(追い越し、追い越されの場合です)。
追い越され際に「ありがとう」的にちょっと手を上げたり、気遣ってくださったお礼にペコリとやると、チラッとハザードで応えてくれたりする人もまあまあいます。
お互いの意思疎通が上手くいっていれば、もっとスマートで楽しい乗り物のはず。
いよいよシーズンインです。皆さんもスマートライドを。